ドットのどくご

いつもほんまにありがとうそばにいてくれて

LIFEIS に触れるまでのこと

安田章大写真集「LIFEIS」が2020年9月24日に発売になった。本当におめでとうございます。

 

自分の語彙や表現が全然足りていないのは日頃から重々承知しているけれど、実際写真集に触れてみたらこの先開くたびそのときの自分により、心に留まるものや感じとることが変わっていきそうだなと思ったので、まず初めて触れたときのことを書いておこうと思った。覗きすぎなくらい覗いているTwitterも発売日前は薄目で、発売日からはタイムライン覗くのもおあずけして。

好きな人の写真集を買うということ自体初めてで、しかも発売までにこんなにいろんな気持ちになるとも思っていなかったので、Twitterで呟いたこともあるけど写真集発売前の雑誌やニュースに触れたときの気持ちも合わせて。

 

備忘録。日記です。

 

まずは写真集を開くその日までのこと。

 

第一報

2020年8月14日午前6時少し前。いつもよりなぜか早く目が覚めてぼやんとしたまま知ったニュースに飛び起き、興奮のままツイートした。まずは嬉しい気持ち。少し落ち着いてからこれは覚悟を持って臨まなければという気持ち。そしてやっぱり待ち遠しい気持ち。ずっと頻脈だった。すぐに予約して初めてスポーツ紙を買ってまだ発売日まで1ヶ月以上あるのになぜか仕事終わりに本屋さんに行ってふらふらして。一日中ドキドキふわふわしていたな。

 

ボク。やレンジャー日記での安田くんの発信にSNS

誰かの背中を押すために自分の経験を共有してくれようとする安田くんの並々ならぬ思い。この本の存在を周りに伝えてくれるといいなという安田くんのお願いごと。図書館や本屋さんに問い合わせたりする行動力。それに応える多くの方のツイート。

私も安田くんの思いや表現が広まってほしいと思っている。だけど内容の特異性もありそうだしまだ自分でもどう感じるか未知の受け取っていないものをどう伝えればいいのかわからない。盛り上がりと反対に萎縮する自分の心。正直しんどかった。

同じように待ち遠しくて同じように広まってほしいと思っているはずなのにこんなふうにしんどくなると思っていなくて自分の気持ちを全く処理できなかった。

 

anan

岡田さんと中島さんの間で笑う安田くんの満ちたお顔。実際に本にも収められている写真の美しさ。そして製作に携わったこの3人の言葉に触れてお互いの仕事への信頼感やそれぞれの作品の捉え方を少し教えてもらえたようでだいぶ気持ちが落ち着いた。早く感じたいと思ったし、楽しみだと口にしていいんだと思えた。心配しなくていい、怖がらなくていい、と言ってもらえたようでとても気持ちが楽になった。

 

伊集院光とラジオと

安田章大と炭酸水と。伊集院さんのラジオ。

今までにも文字で伝えてくれていたことを改めて安田くんの声で聴くことができて、それを新鮮に興味をもって聞いてくれる伊集院さんがいて、その伊集院さんからの問いかけも率直ででも優しくてなんかとてもほっとした。そしてラジオの向こう側に自分の考えを伝えようと丁寧に話す安田くんの声の穏やかなトーンと伝えたい気持ちが溢れて少しアップするテンポが私はやっぱりとても好きだ。

 

ニュース番組

インタビュー映像の合間に突然挟みこまれる術後の姿もMRI画像もそれなりに衝撃だったけど、何より自分が思っていた以上の後遺症の詳細を知った上で流れるJAMの映像がとても恐ろしくて言葉がなかった。病気を公にしていなかった期間、テレビも舞台もライブもあって、これ程の後遺症のリスクを背負って本当にどれだけの思いでどんな強さでどんな恐怖を抱えてステージに立っていてくれたんだろう、私たちの知る限りでは何も起こらずステージ上でぶっ倒れることなく舞台もツアーも終わって本当によかった。生きていてくれて本当によかったと思う。

そしてどこまで後遺症のことを周囲に伝えていたかはわからないけど、メンバーやスタッフさんの覚悟も相当だったと思う。言葉に詰まりやすいのも後遺症の影響が少なからずあることを思いながらバラエティでの姿を思い返すとお互いへの信頼感というか度量がすごいなとも思った。

さらに写真集のことが発表されてしばらくして自分の気持ちがなんとなくしんどかった頃に頭の中を覆っていた私の職業や身内の状況に起因する「この繊細な主題が人によりどう転ぶか、どう受け取られるか」という懸念や心配は、怖さを抱えてなお誰かのために届けたいと願う安田くんの思いとは全くの別物だし、この本の存在を知って選び取った人には私の心配など無用なものだということも思い知った。この本にはきっとそれぞれがなにか力をもらえる。ぐるぐるもやもや考えていたことを反省した。何よりあのJAMの映像をみて、

“続けてくれてありがとう”

よりずっと、心から、

“生きてくれてありがとう”

と思った。

 

 

そうして2020年9月24日を迎える。

 

つづく。