ドットのどくご

いつもほんまにありがとうそばにいてくれて

ひとりブックメーター(雑)

読んだ本の記録を残したいな、と思った。

しばらく前はmixi(古語)のレビューにぽつぽつと読んだ本の感想を残していた。それももうだいぶ前から止まっている。Twitter(X)に読了タグをつけたりつけなかったりしながら感想を残している本たちもある。一万円選書の本たちはここで一度まとめたっけ。感想残してないのもあるけどタイトルだけは日記にメモしてたな。おしゃれで素敵なインスタの読書アカに憧れはあるけれどわたしにはなかなかできないな。よし。全部ここに集めとこう。mixiのリンクはとても貼れたものじゃないけれど。たくさん読んでいるわけでも、ある分野に造詣が深いわけでもない、わたしが触れた本たちの思い出。

 

完全自分用。

 

はじまり〜〜〜

 

2020年の途中まで使っていたmixiレビューと重なる分は割愛。

 

2020年読んだ本

星の王子さま 明るい夜に出かけて もしものせかい 逃げろ生きろ生きのびろ! 日々是好日 こっちへお入り ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために いまこそ、感性は力 手のひらの音符 山怪 そして、星の輝く夜がくる さざなみのよる

 

2021年読んだ本

始祖鳥記 万寿子さんの庭 推し、燃ゆ 鳴かずのカッコウ 楽園のカンヴァス たゆたえども沈まず ゴッホのあしあと 月下上海 書店主フィクリーのものがたり リボルバー 柚子の花咲く 風渡る

 

一万円選書の本は年をまたいで読み進めてたんだなぁ。

 

星の王子さま

 

もしものせかい

 

いまこそ、感性は力

 

山怪

 

推し、燃ゆ

 

鳴かずのカッコウ

 

たゆたえども沈まず

 

ゴッホのあしあと

 

リボルバー

 

柚子の花咲く

 

風渡る

 

2022年読んだ本

誰か 正体 君が夏を走らせる きみはいい子 のぼうの城(上下) 下町ロケット

 

正体

 

君が夏を走らせる

 

下町ロケット

 

2023年読んだ本

夜明けのすべて 赤ずきん、旅の途中で死体と出会う 店長がバカすぎて 木漏れ日に泳ぐ魚 愛なき世界(上下) 掬えば手には 三千円の使い方 朽ちないサクラ ねじまき片想い キリエのうた 今日のハチミツ、明日のわたし オタク女子が、4人で暮らしてみたら。 残像に口紅を 52ヘルツのクジラたち 今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

 

夜明けのすべて

 

店長がバカすぎて

 

愛なき世界(上下)

 

キリエのうた

 

今日のハチミツ、明日のわたし

 

残像に口紅を

 

52ヘルツのクジラたち

 

 

最近はなんでだか自分で本を選べなくて、SNSのタイムラインにときどき流れてくる感想や本のお写真に触れてはそっとブックマークしてその本たちを本屋さんで見かけてはお迎えするというスタイルになっている。

自分で出会った本も読みたいな。

どうやって選んでいたんだろう。

 

どんな出会いでも、ここに書き足していきましょうね、これから読む本たちも。

重岡大毅の曲に泥む

 

【泥む】

 

なずむ。好きなものにはまって抜け出せなくなるという意味らしい。

 

照史くんが出演している、NHK「言葉にできない、そんな夜。」で知った言葉。

 

うわぁぁ。泥むって言いたい。

 

ので、ジャニーズWESTの20枚目のシングル「しあわせの花」通常盤に収録されている重岡大毅作詞作曲の「大それたロックンロール」の話をします。

 

ロックンロールと題されているだけあってか、ゴリっとしてジャリっとした感じがまた新しいなと思った初聴き。

 

ロックっていうかロックンロールって感じ。

 

昂った。

 

濵ちゃんの気合いの入った咳払いからの「愛想を尽かして“る”」の“る”も、

歌詞に込められた感情ごとに色が変わるみたいな神ちゃんの声も

流星くんが“景色”を歌うのも

淳太くんが“夢”を歌うのも

照史くんのロックンローrrrも

のんちゃんの歌い方の表現が明らかにより豊かになっているのも

一番伝えたいことはこれなんだなって感じられる、重岡さんパートの“もう一度正直に愛してるって言っていいですか?”も

高鳴っておさまらない鼓動みたいなギターも

ぐらぐらする気持ちそのまんまみたいに上に下にと揺れるメロディも

決意を固めて突き進むようなサビも

ひとかたまりになって歌うWESTの声のまとまりも

 

………いい。

 

この歌割をこの人が担う意味…って考えると止まらなくなるし

なにこの音おもしろってわたしの頭の中をひょいっと超えてくるし

聴くたび新たに刺さるところがあったりしてスルメ具合がやばいし

 

ほんと聴けば聴くほど、くぅぅぅっいいっ!!!!!!!となるのだけど。

 

ずっと何回も言ってるけどわたしは重岡さんの紡ぐ言葉がとっても好きで。

 

日常のかけらを大切にできるところが。

 

「バニラかチョコ」や「じゃあね」はそういうちょっとした日常の風景を広げてアイラブユーにした曲だと思うんだけど*1

 

あるふたりの限定的な何気ないことがらのようで実は多くの人が似たような経験を抱えている感じ。

そこから共感が生まれてその世界にひたひたに浸れる。

そんなふうに感じている。

最高です。

先日のラジオでもいわゆるあるあるの感覚というのかな、わかるわかる!みたいな感覚を 懐かしさ と捉えていて、

その捉え方が好きすぎてわたし爆発したんですが、

そんなふうにままある話を自分の思い出と重ねるところがね、いいですね、好きです。

こちらもかき立てられちゃうよね。

アイドルとしてキラキラと手の届かないところに立っているのに、当たり前なんだけど同じ人間で同じようにもがいたりしてるんだよな、同じような感覚も備えてるんだよなっていう振れ幅、生身を感じる瞬間がたまらない。

作詞作曲がわたしではこんなふうに心を打つことはできない(あたりまえ)。

あーーー話が逸れていくーーーー

 

 

大それたロックンロールの歌詞の話をします。

 

 

“二度あることは三度ある”って場面に遭遇したとき、心の中に“三度目の正直”も同時に発生する、これはなかなかあるあるなんじゃないかなって思う。

ひとりひとり割合は違えど、不安に駆られる気持ちと今度こそはと向かう気持ちと。

きっとおんなじ。

夜明けまで降った大雨は窓に残る涙の跡さ。

好きですね。なんてロマンチックな人なんだろう。

雨に濡れる窓をみたら重岡さんを思い出してしまうよ。

足りないこと“ばっか”、がバーカになってるところ。

好きですね。こういう忍ばせた反骨心みたいのもいいなと思う。

だから、“大嫌いかロックンロールは?”も好き。

実はロックンロールを素直に聴けない日もある。

お見通しだな。

この声でオトしてみたい。

ひぃ。

何のために歯を食いしばって、は

そうだなぁ。って思わず考え込んでしまった。頑張る意味。ね。頑張ってるよ。あなたもわたしも。

 

なんか

 

ほんとにもう

 

うん

 

この先もアイラブユーを曲で書いていくとラジオで言われていましたが、

 

ほんとにまた新たなアイラブユーが爆誕していた。

 

自分に向けているようで、誰か一人の人へ向かってるようで、メンバーやファンに向けているようにも聴こえたり、とにかくアイラブユーが大放出されている。

 

それでもやっぱり一番は自分へのアイラブユーで、

必死にぐちゃぐちゃになりながら、

でも笑って鼓舞してるんだなぁ、

ロックンロールスター(=好きな音楽とわたしは捉えた)に頼って、自問自答しながら、自分を肯定しながら、ひとつひとつ決意表明しながら毎日に立ち向かってるんだなぁ。

そう思ったらなんだか泣けてきた。

 

本当に「大それたロックンロール」は日々生きている自分へのアイラブユーを叫んでいる歌だなぁと思う。大好き。

 

あぁ、でも、

 

オレは目にうつるこの景色も
耳に残るどんな出来事も
夢にみてる いつか君と
その声で 笑っていたい

 

ここはファンへのラブレターにも思えたな。

一ファンの驕りかしら。
 

 

きっとわたし自身が自分を愛す手助けもしてくれるこの曲のおかげで、

 

またオトされました。重岡さんに。

 

 

 

泥んでんじゃん?(CVアヴちゃん)

WEST NIGHTに泣かされた話

ジャニーズWESTの9枚目のアルバム「POWER」が発売された頃、わたしは仕事のことで思いがけず直面した現実の波にぐるぐるにのまれていた。

落ち着かない状態が続いていたけど、それでもツイ廃らしくTwitterに住んでるし、平気な顔して日常を暮らしている。でもなんだかすっきりしない。

頭を悩ませてくることがらの全部を誰彼構わずつまびらかにするわけにもいかず、だけど吐き出さないとどうにかなりそうで曖昧な言葉で漏らしてみてもやっぱりすっきりしない。

上がっては下がり、上がれそうでも上がりきれず、下がるかなと思ったら意外と踏みとどまり、みたいなのを繰り返す毎日。

 

しばらく続いていたそんな日々でも、“好き”から供給されるものに触れる気力もあったし(さすがに何から何まで全部は無理だった)、沸いて興奮したり大笑いしたりする元気もあった。だから今回のアルバムもしっかりフラゲして嬉々として開封、次の日の通勤の車内で聴き始めた。

 

アルバム「POWER」の2曲目、ヤバイTシャツ屋さんのこやまたくやさんから提供された「WEST NIGHT」

 

正直に言ってしまうと、初めてフルで聴いたWEST NIGHTは賑やかに跳ね回る音たちが自分の頭や耳を素通りしていくような感じだった。入ってこない。完全に聴く側の私のせい。圧倒的に元気もりもりのこの曲に心の耳をそっと塞いでしまったように思う。

 

だけど。次の日にまた車で流れたWEST NIGHTは違った。

 

なんで昨日はダメで今日は良かったのかはわからない。こんなふうにわいわいエネルギーを爆発させて陽のパワーを送ってくれる人たちがいるんだよな。君のこととにかく笑かしたいって暴れ回ってくれる、もう十分オモロくて優しいのにオモロくて優しい人になりたいと願う愛おしくて大好きな人たちがいるんだよな。彼らもこうやって自分たちを鼓舞していたりするんだろうか。曲をリピートして聴いているうちにそんなことを思ったりもしたけど、この日の一発目は自分でもびっくりするくらい無意識に気づいたらポロポロ涙をこぼしながら運転していた。照史くんの「いつでも俺んとこ遊びに来ぃやぁ〜〜」で涙腺が崩壊したことを覚えている。あぶない。心を寄せてもらって、立ち向かう力をもらったようで、有難くて心強くて、ほんとに涙止まらなかったな。

 

よっしゃーやったるで!!!!!という気分でいっぱいになれたわけではない。けどピリピリして張り詰めているものが少し緩まったような、きっとなんとかどうにかなると落ち着かせてもらったような気がした。そうだ、こんなふうに思いがけないところに救いはたくさんある。きっと。ライブも待ってるじゃん、わけわからんくらいはっちゃけて充電させてもらおう。と未来を見出した気もした。脳内で流れる曲の歌詞を拾っては、「タダじゃおかないぜ」言うてくれる後ろ盾がワシにはおるんじゃわかっとるんかわれぇという気持ちになったりもしたし、予期せぬことが起こったり心無い言動をくらうたび、「なんでやねん」と心で唱えて負の感情をやり過ごそうとした。何回かはなんでやねんをぼそっと口に出してしまっていたかもしれない。わたしにとってはどうしてもそう感じてしまう理不尽さへの怒りやイライラ、悔しい気持ち悲しい寂しい気持ち、この先への漠然とした不安、積み重なっていく暗澹たる想い。WEST NIGHTを聴いて涙を溢したあの日からだってしばらくの間、心の大半はそんなもので埋められていたし、気を抜けば簡単にいろんな感情の混ざった涙が出てきたけど、その度に曲を聴いては、かすかにみえる光をこれ以上小さくしてなるものかと自分を奮い立たせていた。お守りを握りしめるみたいな気持ちだった。

 

今までもいろんなものにすくわれてきたけど今度すくってくれたのはWEST NIGHTだった。

 

ライブも行った。高揚で涙も飛んでいくかと思ったけれど、最高にキラキラのジャニーズWESTを目の前に直接自分の鼓膜を震わせて聴くWEST NIGHTは、おおらかでやさしくて楽しくてやっぱり泣いた。

 

ライブを経ての数日、おさめなければならない業務と別れがたさの詰まったご挨拶が続いて慌ただしく過ごしているうちに年度が変わった。そうして新しい環境に身を置くようになった今もWEST NIGHTを聴いてまだ泣けるときがある。3月の頃の心持ちとはなんとなく違うのだけど。どんな感情かうまく説明できないけれど、有難いようなお力づけのような、うれしくてあったかいのはそのまんま。一方で曲のキラキラと程遠い現実の毎日にやっぱり全部投げて逃げたくなる気持ちとそれをどうにか引き止められているような感覚と。曲を聴いたり歌詞を読んだり唱えたりするだけで感極まって泣けてしまったりする。薄氷みたいな職業人としてのアイデンティティの上にぐらぐらしながらどうにか体勢を保っている毎日。しんどい心にWEST NIGHTは沁みすぎる。自分の不甲斐なさにしょんぼりしながら、だけど、わたしはこれが好きじゃん?って、最後の一雫みたいなポジティブさを手のひらにすくってそれを大切に抱えながら、ちょっとずつ、ほんとにちょっとずつ、進んでいる感覚もある。なんかわからないけど、自分、がんばってるよねって思わせてくれる。けっこうまじめに、WEST NIGHTのおかげで立っていられているし、この新しく始まった日々をどうにか過ごせていると思っている。

 

なんでも一気に好転するわけないし、曲を聴いていたら大丈夫バッチリってわけでもない。聴けるときも聴けないときもある。音楽は万能薬ではないって、なかなかどうにも、生きるのってやっぱりそんなに簡単なことじゃないって、それを察してしまう経験をそれなりに重ねてきたみたい。でももっとずっと時間が過ぎてこの曲を聴いたとき、きっと今頃のことを思い出すんだろうなって思う。しんどくてしんどくて涙を流したこと、底抜けの明るさに救われたこと、そうしてちょっとずつ気持ちを整えていけたこと、ライブがはちゃめちゃに楽しかったこと。そんなふうに今を思い出すところに辿り着くまでに、どんな選択をしていったんだとしても、そのとき笑って振り返られていたらいいなっていう希望が詰まってる曲。

 

大切な曲、いっぱいある。WEST NIGHTもまた、わたしにとって大切で特別な曲になった。

 

こやまさん、WEST NIGHTを生み出してくれてありがとう。

 

WESTさん、わたしの日常を照らしてくれてありがとう。

きみのうちわにきめた日

はじめてSixTONESのライブに行った。感想。

 

ずっとSixTONESの沼の浅瀬でちゃぷちゃぷしていたけれど、アルバム「声」を聴いてそれまで謎に躊躇っていたのが嘘みたいにほぼ無意識のうちにスマホを操作してFCに入会した。アルバムの感想はこちら。なんともラッキーなタイミングで発表されて申し込むことができたドーム公演にはしっかり落選したけれど、ストさんのライブが決まるごとに当たったら一緒に行こうと声をかけ続けてくれていた友達が連れていってくれることになった。ありがとう。

 

さぁ、ライブに参加できることが決まった。さて、うちわ。どうしよう。鉄腕DASHをみるたびにけっこんしたくなるしんたろさん。数年前の少クラSpecial Orderのパフォーマンスで心を射抜かれたのはきょもさん。ジェシさんほくとくんこうちくんじゅりくん、、、どうしよう。どうしようと言いつつ、ほぼほぼしんたろさんに傾いていることはわかっている。傾いてるっていうか。わかっているんだけども。いや、まぁ、ごにょごにょ、、、、、、

 

そしてやってきた当日。お迎えしてしまった。とうとう。しんたろさんのうちわを。あぁ。思っていた3倍の大きさだったペンライトの箱の扱いに手間取りながらちらちらうちわのしんたろさんと目が合う。ひぃ。入場後席につきひと段落してあらためてうちわを眺める。ぐぉ。すぐ裏返す。うちわの裏面、緑地にうっすらいくつも配置されているしんたろさんの口の写真。はぁ。元気なお口ですね。またうちわを裏返す。顔。ぬぉ。かっこよ。見れん。また裏返す。もうすぐだね。はぁぁ。緊張する。どうしよ。具合悪くなってきた。はぁぁぁ。はぁ。ねぇ。ふわぁぁ。もう。はぁ。そうして何度も息を漏らしているうちにいよいよ開演。レーザーすご。光。すごい。きれい。やばぁ。すごーい。。ソニーすごい。みたことない装置がある。ソニーさんによるものなのかはしらんけど。レーザーすごぉ。。からSixTONES登場。まず大前提に。全員揃って観客の悲鳴を惹き起こす魅せ方がすごい。えぐい。ギャァァァァァァって街であの声が聞こえたらそれは絶対何か事件だ!!っていうレベルの悲鳴。ほくとくん闇を暗躍するみたいな悪い笑み(なにそれ)がやばかった。表情による演出すごい。きょもさん美しすぎ。じゅりくん、か、かわいい。。開始早々ぶちかまされていく圧倒的なパフォーマンスとつよいビジュアルにあわあわしている間にどんどん時間が過ぎていってしまう。まってまってまって。あDance All Nightだうれし、、イントロが流れるたびにこれ聴けるの?!曲が終わるたびにやば…本物みた…が繰り返されていく。突如現れたまさかのつよつよ改造車に乗り込んで披露されたDriveのこーちくん運転しながらパフォーマンスすごすぎ。ラ・ラ・ラ・ラブストーリーかわいすぎるなにこれかわいすぎる。なんだあの繭みたいの。ベーーーヤーーーーーー(昇天)。きた。スペオダ。うあ゛……。観ちゃった。ぎゃ、こんな畳み掛けてくるの?もうこちらが立ってられませんが。Outrageousトドメ。はぁ。はぁ。なんでこんな怒涛のあとこんな切なくしっとり歌い上げられるの?じゅりくん歌うまぁ。声のびやかぁ。この星のHIKARI一緒に歌わせてもらえるのうれしぃ。。Good Luck!でじゅりくんに突然ラップを振られたジェシさん完璧すぎ。彗星の空、あらためて歌詞を読んで歌っている彼らの表情をみていたら新参者の自分にもこの曲はきっとこれまでの軌跡を重ねられる曲なんだなと感じられて沁み入った。

 

そしてしんたろさん。慎太郎さん。登場して間もなくの曲かな、モニターに抜かれたときの舌ぺろ。うぉぉ。い。ろ。け。バクステで踊っていたとき、ひょんと飛んだときの軽やかさが空気に乗っかったみたいで、なのに着地は大地の核をしっかり捉えて重みがあって、もう掴まれてしまった。そこから目が離せなくなった。躍動感と丁寧さがあんなふうに共に在るの大好きだと思った。きれいな彩りのレーザーが目の前一面に広がって思わずわぁぁ…と声が出たオンガクではモニターに映るしんたろさんがいつでも満面の笑みで本当に幸せそうに楽しそうにみえて涙が滲んだ。あのオンガクのときの多幸感は忘れられそうにない。花道を歌いながら移動していくときも一歩一歩のステップが常にリズムに乗っていて体全部で音を受けていてずっと心が跳ねている感じだった。声も甘くて切なくてこちらにぶっ刺さる勢いもあって多彩すぎる。アンコール、外周を歩きながらアリーナを眺めて手を振り、ドームの上の上にも丁寧に大きく大きく手を振っている。右も左も下も上も。え。一周、した、の??と思ったら真ん中の花道にも進んでいく。全部、歩いてまわるの??その細やかさにまたやられてしまった。しんたろさんといういのちが纏うエネルギーのオーラみたいなものがしんたろさんが動くたびにこちらに伝播して陽の気に包まれる感じがした。

 

うちわ。決まってた。しんたろうさんだった。よかった。ライブが終わってからもうちわの裏側を眺めている。緑に決めてよかったよ。次のときも、きっときみのうちわにするよ。

 

すごかったな。SixTONES

SixTONES FC入会記念〜わたし的『声』ライナーノーツ〜

SixTONES 3rdアルバム『声』発売おめでとうございます。

 

絶賛進行中のツアー『慣声の法則』も無事の完走をお祈りしています。

 

この度このアルバムをフラゲし即開封、アルバム全曲を一周したタイミングでファンクラブ(FC)に入会いたしました。

 

その記念に(?)曲ごとの感想を綴っておこうそうしよう。

 

専門的な知識も豊かな語彙もないけれど。

 

だってすごいんだもん。

 

解説じゃなくて感想。ファーストインプレッション。

 

1.Overture -VOICE-

開始2秒で「え?」となり、開始11秒でFCに入るしかない入らねばならないという決意を固める。(翌日のツアー初日にドーム追加公演が発表され、ストさんの啓示か、、と震えることになる)『声』というタイトルのアルバムのまさに“序曲”に相応しすぎる。声の重なりがやばい。1分ちょっとの間にいろんなことが起こっている。なんだかとんでもないものを聴いてしまった気持ち。こんなん生で聴いたらどうなっちゃうんだろう。え、、え??

2.Boom-Pow-Wow!

血が沸くとはこういうことか、という曲。後ろでずっと刻まれてるリズムが自分の鼓動と重なってどんどん煽られるから否応なしに心拍数が上がって最後は毎度ハァハァ言ってる。そしてCメロ…??心のLock 外したら 溢れ出した声、、という詞に、そりゃぶち上がるよね、ほんとよかったよねって共感の涙。予想外のところから心にくるものがあった。

3.Good Luck!

過去も今も全部ひっくるめて底抜けの明るさと軽やかさで寄り添ってくれる。そのキラキラがどうにも眩しくてあったかくてなんだか泣けてしまう曲。朝聴くと さてがんばるか と思えるし夕方聴くと 一日がんばったな と思える自己肯定感アップソング。フルで歌えてサビの振りもできるのに、それを実践する場を得るためのチケットが、ない。

4.Outrageous

サビ前焦らされすぎて頭おかしくなりそう最高とんでもねぇ。さすが“とんでもない”。ブァーーーって音に脳みそ支配される。ものすごい中毒ソング。とんでもない。

5.ふたり

前の曲からの高低差。ここまでですでにストさんの引力にぐいぐい引き摺り込まれてるところに美しく沁み入る声。MVの映像の柔らかさと声の親和性に静かに涙を流した曲。歌声のニュアンスが本当に好きで浸透力がそのへんの化粧水とは比べ物にならないくらいすごい。以前あった、逃げちゃった声が少しずつ戻ってくるやつ(曖昧)(試聴音源の不具合という名のアルバム発表イベント??)でハモだけ聴けたのもすごくて、下ハモ…!ってなったりしたな。そんな惹かれ方も誘導してくるからSONYさんは本当にこわい。(大褒)

6.共鳴

畳みかけられながらなんだか静かに震える。本当に思っている以上に力づけられる。歌詞を噛み締めながら、疾走感のある腹の底からの叫びに力もらえるソング。噫。

7.人人人

えーーーーーーこんなSixTONESも、、、ってぐるぐる目回る。ラップ、、全員??やだ、こんな声も出すの…?えーこんな歌い方もするの…?巻き舌!?誰や!!いやー……表現が多彩で豊かすぎる。そして、こんな気持ちも抱えてたりするのかなって思ったら愛おしさが増す。彼らも自分とおんなじ人なんだなって。だけどメンバー6人でこうして歌えていたら大丈夫だね。

8.Risky

ン ポララララ⤵︎って鳴る音で時空を超えているような、体ごと乗っ取られているような気持ちになる不思議な感覚。なんだか密やかで異世界にいるみたい。鳴っている音全部が面白い。

9.Chillin’ with you

このままではシンプルにストさんの音楽にぶん回されて息切れして倒れてしまう、と思っていたところに、ここにこれが来て助かったーという気持ちになって心を緩めてくれる曲。ところがなんだよ、このふくよかさは。チルどころか蕩けてこの身が消えてしまうではないか。

10.SUBWAY DREAMS

さわやかーー!!!そもそもあんまり乗らないし地下鉄ってどちらかというとしめしめしたイメージがあるけど、この地下鉄なら乗りたいし、長いトンネルの先にみえている光に向かって直走ってるみたいな感じ。明るい目的地が待ってるって確信してるみたいな輝きのある歌声。

11.PARTY PEOPLE

YouTubeが解禁され、それを観たとき、陰の人間のわたしは柱の影に隠れてぷるぷる震えながら沸いていた。この輪に入るのはこわいけど入りてぇ、、楽しそう、、こぇぇ、、、たのしそう、、、

12.わたし

はじめて聴いたとき歌い出しに固まった。とてもよくわかるような、でも経験のないような、恋に伴う“生き”苦しさを感じる。それが漏れ混じる息と合わさった歌声で表現されているの本当に堪らない。

13.Always

CMで流れてるのを耳にしたのが最初だったと思うんだけど、CMの映像も相まって晴れやかな気持ちになる。清々しい青空が広がっているし、曇り空にも日が差すし、雨も上がって虹がかかるような曲。

 

【初回盤A】

14.Need you

声がより高いところへ飛び立っていく感じ。伸びやかでとても気持ちがいい。ストさんの声って声質も幅広いけど、低いところから高いところまでの幅も広くて果てしないなぁと思う。

15.STAMP IT

妖しくて最高。タイトルをみて歌声を聞きながら歌詞をみてタイトルをみて でぇ… って変な呻き声が出た。こういうストさん大好物。妖しくて最高。関係ないけどストさんはどんなに高揚しても理性は死ななそうだなという気がする。しらんけど。しらんのかーーい。

 

【初回盤B】
14.OPA! (Shintaro Morimoto×Juri Tanaka)

この2人でこの曲は期待を裏切らなすぎるというか流石というかもう平伏するしかないしどうしたって頭から離れない信頼の塊、感嘆のオパオパー

15.ラ・ラ・ラ・ラブストーリー (Taiga Kyomoto×Yugo Kochi)

あまりに煌びやかに曲が始まったからどこかのテーマパークに来たのかと思った。かわいいかわいいかわいい。声だけでチャーミングな表情で歌っている様子が浮かぶよ。

16.愛という名のベール (Jesse×Hokuto Matsumura)

liSTening PARTYで聴いたとき、なんとなくKinKiさんへのリスペクトを感じるなぁと思ったらご本人たちのライナーノーツでもKinKi Kidsさんをイメージしつつ、とあって合点承知した。圧巻。

 

【通常盤】
14.Cat Call

こりゃまたオシャレでかっこいい…と聴いていたら。みゃう?みゃう!?ネコーーー!!!!!!ライブでやったら絶対みゃうみゃうするやん。それはとても観たいやん。カァァァァァ

15.オンガク -声ver.-

音楽にまつわる言葉が織り交ぜられつつ愛が綴られていてしあわせな気持ちになれる。肩を組んで、右に左に手を振って、みんな一体となって歌いたいなーと思う曲。

16.Again

わたしが知っている、彼らの恋を失くした曲たちの中で抜群に声が力強く感じた。必死に奮い立たせてるような、自分を鼓舞するような、強い思いを昇華させようとしてるのか、、丁寧で、熱い。

通常盤のこの3曲はアンコールにバンッと出てきた彼らにもうひとひっくり返りした後、彼らの音楽に浸ってきたこの時間を振り返るエンドロールにじんとして、ラスト壮大に膨らんでしっとりと着地するって感じで流れが締めにぴったりだな、とても好きだなと思った。

個々の音域という意味でも、6人の層の厚さという意味でも、歌い方、色の付け方、表現の幅という意味でも本当にたくさんの声が詰まっていて、彼らの振り幅にずっと翻弄されている。

 

スペオダに雷打たれたあの日から早3年弱。かな。

 

CDを聴いては最高やん、DVDを観てはヤッバ、、歌番組を観てはフゥー⤴︎⤴︎と沼の淵で気楽に楽しませてもらってきた。友人もすでにFC入っていたり、タイミングはいくらでもあったはずなのに、、なんでか踏み切れない謎の躊躇いと、ライブ行きてーーーーーー!!!!!!の気持ちの間を行ったり来たりしながらまごまごまごまごしてたところに『声』にトドメを刺された感じ。もう少し早ければアリーナツアーにも応募できたのに。わたしったら。(ドーム追加公演ありがとうございます、応募します)

 

無事FC入会も果たしたことですし、これからもわたしのペースでSixTONESを追っていきたいと思います。

 

ひとつ、『声』聴いてみたらいいと思うよ。本当に。

 

2023.1.5.

もやもやパラダイム〜わたしの場合〜

NHK「もやもやパラダイム」第2弾

テーマは「結婚」

 

今回もMCとして出演の安田くん。

少しずつ情報が解禁されたりアンケート募集などがある中、セットも作ってもらったぁ、の安田くんがかわいくてうれしくてほっこり。

 

これはわたしの中のどこかでずっとぐるぐるしているものをうまく言葉にならないなりに供養したく綴った箇条書き。

 

3次元のもやもやさんめっちゃかわいい。安田くんも「めっちゃかわいなったわ」と言っていた。うらやましすぎる。わたしも安田くんにめっちゃかわいなったわって言われたい。(いきなり脱線)

 

冒頭安田くんが結婚にまつわるもやもやとして挙げた、

結婚しない人への当たりが強い。

 

めっちゃわかる。

 

親にも、職業柄利用者さんにも、さんざんいろいろ言われてきた。おなかいっぱい。

結婚と出産が一括りの決まりのような時代(闘っていた人もきっといたよね)を過ごしてきたであろう方にいまだ言われる。

「なんで結婚せんのだ?」「子供早よ産まにゃ」

まぁ交わし方も上手になっているので心は特にざわざわすることもなくおおむね凪。

親も「あんたの孫もみたい」みたいなことは言わなくなったけど、逆に「結婚しないの?」って言わないようにしようっていう空気を感じることはある。

それはそれで微妙な気持ちになる時があるけれどわたし自身それには気づいてないふりをしている。たぶん。今感じられているわたしのしあわせを揺らがせたくない、のかな。

 

フランスのPACS。同性異性問わず共同生活を営む2人の契約。税制や相続において結婚と同じような権利が得られる。らしい。

PACSを結んだご家族の自宅へ。

あつ森やってる。あつ森すごい。(また脱線)

安田くんはご本人が思うに

PACSなんや自分は、

だそうだ。PACS系。

そうなんだね。

数年前の雑誌PERSONとかを読んで、いつかは結婚して子供産んでっていうのを大事にしたいんだなぁと思ってた。

親に見せたい、孫を抱っこさせてあげたい、自分の幸せより周りの人を考えて。

家族が喜んでくれることを、って周りの人たちを大切にする安田くんらしいな、と。

雑誌のインタビュー等で年月が経って少しずつ捉え方は変化しているんだなと感じていたけど、人の幸せは自分の幸せ、というベースは変わらないまま、いろんな経験や主体的な学びを経て今回PACSに触れ、ここがもしかしたら目指すところかもという気づきを得たのかな。

お互いを尊重しあってしあわせと思えるポイントで生活する

すごくいいな。

そんな人に巡り合えるって奇跡に近いことだよね。

 

窓の外を眺めるもやもやさんかわいいな。もやもやしてる、もやもやもやもや。

 

非婚宣言。

韓国では「非婚」を宣言する女性が増えているという。

正直に言えば個人の自由なのに「宣言」までしなきゃいけないのか、と思った。

でも宣言することによって、宣言する人がいてくれることによって、心が楽になる人がいるんだね。

行動を起こすという意味ではすごくパワーのいることだけど、まだまだ結婚することが当たり前みたいな考えが多勢だからこそ、あえて主張していく必要があるんだろうな、と思ったりした。

 

自分の幸せは自分で見つける。

 

本当にそうよね。

 

あぁぁぁ、幸せってなんなのか悩むもやもやさんがかわいすぎる。今日イチかわいい。

 

わたしは「もう(もうって結婚したことないけど)結婚はいいかな」と思っている。

宣言なんて立派なものでもなくごくごくフラットな気持ちで。

これは宣言なのか??曖昧。

未来が好転するようにと望んで、臨んで、環境を変えて、焦りもあって、解放されたくて、でもただ穏やかな生活を願って、結婚しようとしていた。

今になれば自分の烏滸がましさとか何をそんなに躍起になってとか思うし、あの経験が必要だったかと言われると、なくてもよかった経験なのかもしれないと思ったりもする。

でも幸せになりたいと思って一生懸命だった。

それを認められるようになったかもな。ここ数年で。

 

バービーさんの「フィルター合わせにいかないと幸せに気付けなかったりする」という言葉。

なんというか芯を食っていて、本当にそうだよなと平伏した。

「きょうも太陽がすごいきれいだ」ってカチコチにポーズをとらなくても、「うわ。おいしい」「わーー空きれーーい」「ぎゃーかっこいい」「あぁ、楽しかったな」って無意識に近いところで心が動いたらそれがもう幸せだよなぁと思う。

 

友情結婚

やっぱり選択肢があるって大切なことだよなと思う。

何かを押し込めてそれを選ぶしかなかったかもしれないけど、でもそれがあったからきっと少しでも前向きになって選べたんだと思うし。

友情結婚専門相談所。

そういうのがあるんだ。すごい。

結婚相談所ね。

服装はこんな感じがいいですよ、この歳ならすぐです大丈夫、、親身になってくれていい人たちで優しかったけど、今思えばAge is just a numberなめんなということもあった。(口悪い)

擦り合わせはとても大事なことだけど条件で人をみて、みられて、わたしには合ってなかったんだなと思う。

親に安心してほしかったのか、「結婚しないの?」に立つ瀬がなくて、そっか、結婚したらいいんだって思ったのか。

とてもエネルギーがいったな。

そこで最高の巡り合わせに出会える人たちももちろんたくさんいるよね。

友情結婚は今のここでの既存の形の中で最大限の自由度を持っている感じで「愛とは良いチームを作ること」にも通じるところがある気がするし、いいなと思う。

 

お付き合いのあれこれを面倒だと思ってしまいがちだったり、

この人といたら自分をなくさず心が楽に過ごせそうだなと思っても、ガッと距離を狭められるとザザッと引いてしまったり、

今のわたしの幸せポイントはきっと今はそこにないということなのかもな。

 

結婚に限らずそのときそのときをもやもやしながらスッキリしながら過ごしていくしかないよね。

ひとつ、いろんな方の番組を観た感想を読ませてもらいながら気づいたのは、結婚したいと思えるような人に出会えた人たちのことはシンプルに羨ましいなぁということ。

過去のいろいろは、いつだって幸せになるために頑張っていたんだよなぁと振り返られる。

もやもやをぐるぐるしてたらもやもやを抱えたままでも自分を認めていいんだなと思えるきっかけをもらえた気がする。

また一つ軽くなる。

知らなかった制度や言葉を知れたのも純粋にとても新鮮で面白かった。

簡単なことではない。先は遠いのかも知れない。

無責任に言えることではないのかもしれないけれどどんな選択も珍しいものではなくスタンダードになればいいなと思う。

 

おしまいの安田くんの言葉。

 

未来を作ろうとする自分たちの意志が大切やと思うから、こういう形になったけど、もしかして押し殺した感情や辛かった思いを置いてきたかもしれないけど、今しあわせであればそれが最高の形だと思う。今頑張って闘い続けてる人は必ず未来は変わると思うから、変えることができるから、諦めないでほしい。

 

どんな状況の人にも響くんじゃないかなと思える言葉。なにより安田くんのあたたかみが滲み出ていてすごく癒された。

 

次はどんなテーマだろう。

第3弾も楽しみにしています。

おかぁの8BEAT

今のこの世界の状況に伴って言われてきた不要不急とか自粛とかはちょっとおさめていただいて、この記事は丸ちゃんのことが大好きな、わたしの母の冒険日記として読んでいただきたい。

 

母はちょうど1年前手術をした。そこに至る過程は割愛。

 

そのあとに続いた治療で髪が抜け、蕁麻疹や浮腫みなど重篤ではないけれど次々現れるあれこれに悩まされ、体と心の乱高下になかなかに四苦八苦することになる。母も、わたしも。

 

夏、そういった諸々の副作用が現れる前に安田くんの舞台「リボルバー」を観劇できたのはだいぶ有難いことだった。わたしとしては体調のことが心配だったけど、それにも増して安田くんのお芝居を観に行きたいという気力があったこと、それを伝えてくれたことがうれしかった。実際に現れるであろう具体的な症状は未知でもだいたいどんな治療経過を辿るかは予測していたので、そうなる前のお楽しみとしての観劇。そのあとは全部元気になるまでおあずけという心持ちだった。本当に、安田くんのお芝居にものすごくエネルギーをもらったと思う。わたしは劇場の駐車場で待っていたのだけど、戻ってきたときの母の満ちた表情が忘れられない。観られてよかったって心から思った。

 

エネルギーはしっかりもらったけれど、そこからやはりなかなかにきつい期間となった。その間、心を寄せて見守って支えてくれた人たちがいて、わたしは本当に有り難かった。ありがとう。そうしてやっと治療を一通り終えた。終えたのに、それまでなかった症状が出てくる。なんで。あとはよくなるばっかりじゃないの。いつまで続くの。そして当然だけれどすぐには元に戻らない体力。気分が落ち込む日も少なくなかった10月の終わりに届いた、KANJANI'S Re:LIVE 8BEAT 宮城公演復活当選のメール。

 

体も心も低空飛行になりがちなところにしっかり落選してなんかもういやな気持ちを持て余しまくっていたけれど。まさかの復活当選。俄然母の気力スイッチが入った。ぱんぱかぱんの足をしてふらふらだったけど。

 

向こう在住の友達にも会えたらと申し込んでいた宮城。

母の故郷の北海道から高校時代の別の友達も、母に会うためだけに飛行機に乗って宮城に来てくれることになったらしい。

久しぶりのお出かけだからと黒のワンピース、丸ちゃんに見つけてもらえるようにと鮮やかなピンクのカーディガンを買ってファッションショーを開いている。…オレンジじゃないんだ。

髪の毛がなくなった頭の防寒用に朝から晩まで被っていた毛糸の帽子が毛玉だらけだからと新しい帽子を編み始めた。

いつかの誕生日プレゼントにあげたけど、しばらく部屋のオブジェと化していたバランスボールに座っている。体力をつけるんだって。

ある日美容院に行くと出かけて行った母。髪の毛ないのに??と思っていたら顔のエステを受けて帰ってきた。

 

関ジャニ∞ってすごい。

 

丸ちゃんってすごい。

 

関ジャニのライブがあるから、をおまじないに頑張れたことがたくさんあった。それはずっと。すごいおまじないなんだってものすごく実感した。そんなふうに毎日が過ぎ、長々と悩まされた症状たちもようやく落ち着いて体力も戻ってきた年明け、いよいよ宮城へ。

 

無事にお友達の方々ともそれぞれ会うことができ、ドライバーとしてお供していたわたしは女子高生たちを見守る保護者だった。

 

あの頃に一気に戻れるってほんとだよね。

 

とてもうれしそうだった。

 

とても楽しそうだった。

 

わたしもうれしくて楽しい気持ちになった。

 

微笑ましかったな。

 

夜、ホテルでしみじみと母が言ってくれた「ほんとありがとうね」がなんだか沁みた。

 

翌日。さぁ、ライブ。母、十五祭以来のライブ。

 

発券されたチケットをふたりで覗いて小さく悲鳴。アリーナだ。会場のブロック案内をみてお互いの腕を掴む。一番前のブロックだ。席を見つけて顔を見合わせる。花道すぐ横。前から2番目。うそみたい。もう楽しそう。そりゃそうだ。これは昂る。母、席についてから開演までお手洗いも行かずにずっと嬉々として座っていた。

 

そして始まったライブ。

 

あんまり前すぎて逆に見えないかもね、なんて贅沢なことを言っていたら8BEATの鼓動からででんとモニターいっぱいにRe:LIVEの文字、そして本当に目の前真ん前に立っていた横山くん。

 

母と肩を寄せ合って固まった。そこから先、ライブ中はわたしも正直母どころではなかったので母の表情は見ていない。でも楽しんでいたのはよくわかる。

終演後、母の第一声は

 

はぁぁやっぱりかっこいいわ!!!!!

 

でした。

惚けて力が抜けるというよりか本当にエネルギーをぶち込んでもらったという感じで駐車場への足取りがめっちゃぐんぐんしてておもしろかった。横山くんあんなシュッとして、ねぇ〜めっちゃかっこいいわ、大倉くんの最後の衣装すごいいいわすごいかっこよかったあれはどこぞの国の王子様だわ、村上くんすごい歌よかったそりゃ泣けちゃうわ、テレビであんなんして本物やっぱりかっこいいわ、安田くんほんとすごいわ全部かっこいいすごい、丸ちゃんほんと、、丸ちゃんはほんと、、やっぱり丸ちゃんだわ、丸ちゃんいい、、って。かっこいい何回言ってたかな。丸ちゃんには語彙失ってたな。かと思えば帰りの車中、余韻にひたひたになって急に「楽しかったなぁ、、、」ってしみじみ呟いてる。こどもみたいでかわいいな、とミラー越しの母を覗いたら寝落ちしている。

こどもやん。

そしてそのまま母は空港まで一眠り、飛行機を待つ間にオーラス配信を途中まで観て無事に家まで帰りつきました。

 

 

ほんとにうそみたいな時間だったな。

 

 

ちなみに母、2月には丸ちゃんのヘドウィグを観劇することもでき、ピンクのカーディガンの季節が過ぎたと思ったらいつの間にやら帽子を脱ぎ去り、生え揃ってきた髪をピンクに染め、元気に過ごすためにフィットネスに通っています。まだまだ体力に自信はないようだし、日によって気分の変動を感じることはあるけど、そこは病気のあるなしに関わらず多かれ少なかれみんなにあることだしね。

 

5月にはそのKANJANI'S Re:LIVE 8BEATのBD/DVDが発売。なかなか腰を据えて一緒に観る時間がとれなかった数日、私の顔を見るたび「お母さん早くみたいんだけど」と言ってくる。そして、やっっっと観れた。やっぱり映像を観るとまた記憶が蘇ってくるようで、ほんとにものすごいかっこよかった。かっこいいわー。画面でみるより本物はもっと本当にかっこいい。とライブ直後と同じようにかっこいいを連発していた。いつもは夜な夜なごそごそ夜更かしなのに鑑賞後は早々に風呂に入って寝た。満たされたんだね。心も体も健やかでなにより。

 

推しの存在って偉大だなぁと改めて思う日々です。

 

ありがとう関ジャニ∞、ありがとう丸ちゃん。

 

“元気があってもやれることとやれないことがある”という言葉に何度も掬われてきた。本当に、“元気があってもやれることとやれないことがある”、けれど好きな人にもらった元気があったからやれたことが絶対にあったし、もらった元気のおかげで今もやれていることが確かにある。だから、やれないことがあっていい、元気でいられることって大切。元気でいられるほうがいい。もちろん元気のもとは推しだけではないし、推しのことで心がキュッとする日もあったりするんだけど、でもやっぱり元気でいることの手助けをしてくれる推しの存在は本当に有難い。

 

それでも一番に自分をケアできるのは自分自身。これを読んでくださったあなた、乳がん検診や子宮がん検診、受ける機会がなくてもどうにか一度機会を作って受けてね。健康診断や人間ドックもだけど、自分の身体でなんだかいつもと違うな、おかしいなと思うことがあったらお医者さんにかかってみてね。きっとね。

 

また元気に会えますように。