ドットのどくご

いつもほんまにありがとうそばにいてくれて

一万円選書と安田くん。

北海道砂川市のいわた書店さんの一万円選書に当選した。

カルテを送り待つこと1ヶ月弱。5月末に12冊の本が届いた。

 

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早く読みたいと思いながらもなかなか日常がバタバタしていて、休みの日も今の私の1番の余暇活動となっている関ジャニ∞さんごとの供給が盛り沢山で、本が届いてから数日経ってやっと一冊目を読むことができた。

 

「逃げろ 生きろ 生きのびろ!」 たかのてるこ

www.amazon.co.jp

 

どの本もさらっと帯や裏面のあらすじを読み、どれから読もうか迷っていたのだけど、単純に表紙のインパクトがあったのと薄くて読みはじめによさそうだったからという理由でこの本を手に取った。

 

 

なんだか……安田くんだった。

 

 

写真と短い文で、問いと答えが連なったどこか絵本のような構成で子どもにも読みやすいように作られている感じ。本文のあと、この本が生まれるまでの経緯や作者の想いが綴られていた。元々のはじまりは、追い詰められつらいときは自分を守るために逃げよう、そして生き延びようということを伝えたい、というまさにタイトル通り。だから私がこの本を読んで安田くん安田くん言うのは見当違いなのかな作者の方に失礼なのかな…とも思ったけれどそれでもやっぱり本文に並ぶ言葉を読んでいると安田くんが何度も浮かんでくる。

 

思わず保存してあったボク。やレンジャーを読み返し、文字起こししていたモーニング関ジャーニーを読み返した。全く同じことが書いてあるわけじゃない。だけどどちらにも共通しているのは、「今」「生きる」「自分」そして周りのものや人、繋がってきた「命」への「感謝」。ここでまるっとそのまま引用することはできないけど、安田くんもこんなふうなこと言ってたなっていう言葉がいくつも並んでいた。

 

心が歩みたい方へ、心が喜ぶ方へ、滾る方へ

という安田くんの言葉を反芻しながら再び本を読む。

 

ボク。やレンジャーを読んで、安田くんが「今」からいなくなってしまうんじゃないかと捉えてしまったこともあった。自分の発言が人を傷つけたかもと言っていたけど、病気になってよかった、というマイナスだけに捉われない言葉で救われた人や心持ちを変えられた人はたくさんいると思う。よかったと言えるまでどんな道のりを辿ったんだろう、本当にこちらの想像に及ばないほどどれだけのことを経験したんだろうと思い、圧倒されてしまう。それでもなお傷つけたと人を慮れるのは、元々備わっていたようにも思える安田くんの強さや優しさに経験が加わって生まれたものなのかな、とぼんやり考える。あぁこんな言葉でしか表現できないことがもどかしい。それに常にずっと強いわけでもないよね、とかしばらくぐるぐる考える。私は長く安田くんを見てきたわけではないから以前のインタビュー等にはあくまで出来事の後から解釈を付け加えることになるし…とまたぐるぐる考える。そして、病気や怪我を経たことにより安田くんを形作る思考はさらに色濃く深みを増したかもしれないけど、その経験があってもなくても 「心が喜ぶ方へ」 という根底の思考は元から変わらずずっとあったんじゃないかなというところに落ち着いた。安田くんの思考を分析したいわけじゃないし、安田くんの言葉をどんなふうに受け取るかは私自身のその時々の心情や自分の置かれている状況によって変わったりもするけど、安田くんからの発信はずっと一貫していて揺るぎない。このことを本を読んで安田くんを思い浮かべることで改めて感じることができた気がする。

 

一万円選書は当選するとカルテというものを書く。今まで読んだ本で印象に残っているもの20冊。人生でうれしかったことや苦しかったこと。最近の気になること。よく読む雑誌。幸せとは。などなど。過去を振り返ったり未来を考えたり、なかなかなかなかボリューミー。

 

よく読む雑誌は安田くんのインタビューが載っているもの中心、とか関ジャニ∞さんを知って今が楽しいとかは書いたかな。でもそもそもいわたさんが安田くんのボク。やレンジャーを知っているわけではない、はずだし、万が一知っていたとしてこんなにピンポイントに安田くんとリンクする(あくまで私の中で、だけど)本が選ばれる、なんてことはまずない、はず。しかも十二冊の中でなんとなく手にした一冊目。それがこんなに安田くんを感じる本だなんて。震えた。

 

受け手の自由として好きなように取らせてもらうと、十二冊の中からはじめにこの本を選んだことを運命と思ってしまうほど、それだけ今の私の中の構成要素として安田くんの存在が大きいんだな。Twitterのフォロワーさんのそれぞれ葛藤を抱えながらも愛あるブログやツイートを読ませてもらって安田くんへの想いを募らせることが殊更多かったこの頃、一万円選書に応募し続けて早3年、これは出会うべくして出会った、そういうタイミングだったんだなと思わずにはいられなかった。だって安田くんを知らなかった3年前に当選していたらカルテに書く内容も選んでもらう本も違っただろうしどんな本を読んでも安田くんを思い浮かべることもなかった。今の私がこの本を読んだからこんなに安田くんを感じて安田くんのくれた言葉の揺るぎなさや強い意志を噛み締めて安田くんの魅力に改めて気づき大好きな気持ちをまた膨らませることができた。

 

これもご縁だな。

 

ちなみにあとがきに綴られた言葉は、作者の語りとして入ってきたので割と落ち着いて自分自身の出来事と重ねつつ読むことができたし、優しく丁寧にカルテを読み解いてこの本を選んでくれたいわたさんに感謝の気持ちが湧いた。

一万円選書に当選したことも、この本を選んでもらったことも、この本が読めたこともきっと偶然の必然でとても有り難くうれしかった。このタイミングで出会ったこの本で私はどんなふうに変わるのかな変わらないのかな。次はどんな本が読めるのかな。何を思うのかな。どんなふうでも「自分の心が喜ぶことを」は忘れず意識していたいな。

 

 

空を見て花を見てご飯を食べてお酒を飲んで音楽を聴いてそして本を読んで。直接安田くんや関ジャニ∞に触れていなくてもこうして安田くんを感じられることがたくさんあって幸せ。

 

 

今、安田くんの目の前にはどんな書物があるのかな。