一昨年の秋に抽選申し込みをし、去年の初夏に当選してカルテを書き、私の元へやってきてくれた12冊の本たち。
やっと全て読み終えました。
途中、私の心の多くを占める関ジャニ∞さん由来の興味から手にした本を読んだり、お友達の紹介やTwitterのタイムラインで知って面白そうと思った本を読んだり、たまにはと仕事関係の本を読んだり、読書欲が湧かなかったり、読みたいけど読書に振り分ける心のスペースがなかったりでほうぼう寄り道しつつやっと。
本の薄さと表紙のインパクトで手に取った1冊目、「逃げろ 生きろ 生きのびろ!」(たかのてるこ/テルブックス)はなんだか大好きな安田くんが浮かんで安田くんを感じて出会うべくして出会ったと震えてブログに書いたりして。
そこから読む順番は特に決めず、読もっかなと思った時に並んだタイトルやなんとなしに手にしたときに見た装丁、裏表紙のあらすじなどからあんまり深く考えずそのとき気になったものを手にして読んでいきました。
全て読み終えた思い出に、その都度Twitterで呟いていた感想を読んだ順番に(途中で選書とは別に手にした本も読んでいますが)貼っておくなんていう恥ずかしいことをしてみようかなと思いまして。決まった文字数な上にほやんとしてるしムラもありすぎるけど、そのときそのときの心の持ちようということで。じこまん。
選んでもらった一冊の「日日是好日」。安田くんを好きな今の私が読むから安田くんの言葉を重ねてしまうのは性として、選んでくれたいわたさんに私があのようなはてブロ書くのご存知だったんですか😳エスパーですか😳という気持ち。還るは自分に還るもあった。気持ちが軽くなる。本っておもしろいなぁ。
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2020年6月27日
いろんなことが起きたとき一番大事なのは心の持ち方
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2020年7月12日
自分のバカさに泣かされても悪意を持たないならそれでいい
確固たる自分がないことを負い目に思わなくていい、そんなものだから変わったり幅を広げたりできる
読了メモ。
ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。(幡野広志/ポプラ社)
恥を忍んで晒すと(誰も求めてない)、うちは両親の仲良くないしお父さん大好き!みたいなのもなく、仲良し家族のお話とかを聴くたびにうらやましい気持ちや自分はやな人間だなぁと思うことも多くあったのだけど、生き方を選ぶために家族を選ぶという考え方に触れてなにかほどけた気がする。
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2020年8月24日
あぁ、いいんだぁって。そう思えるだけで楽になる。フラットになる。
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2020年8月24日
仕事に関することでいえば、本人の話にきちんと耳を傾けることをおろそかにしたくないと改めて思った。
という先ほど読み終えた本の感想。
手のひらの音符(藤岡陽子/新潮文庫)
独りで生きるのは平気だけれど、時々は誰かと触れ合いたいってなんかわかる気がすると思いながら、きっと本にも出会うタイミングってあるんだなと読了
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2020年9月13日
今まで触れた東日本の話はノンフィクションが多かったけどフィクションでも阪神淡路を経験した著者の方が様々な立場の当事者に想いを寄せて書かれていてなんだかはっと身につまされることもあった。この先はどうなるんだろうと思うこともありつつ希望を感じられてよかった。
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2020年10月18日
向いている方向はそれぞれひとつじゃないかもしれないけど、計り知れないものに直面しながらも今を、この先を生きていく人のパワーってすごい。
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2020年10月18日
そして、星の輝く夜がくる
こうして人と人が出会い関わる中でそれぞれが心に残る言葉や後から気づくなにかをもらっていて直接でも間接でもきっとどこかと誰かとつながっていて生きるってこういうことなんだなぁほんとにさざなみだなぁって感慨。自分も浮かぶ人も今どんなふうに生きてるか死んだとき何が起こるか考えちゃうな。
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2020年11月17日
始祖鳥記。歴史物って名前や言葉の馴染みのなさに読み進めるの大変なんだけど他人に囚われず優しく凛として志がある気力に満ちた人たちが繋がって広がって魅力的な人たくさん。武将の話じゃない歴史小説を初めて読んだけどこんなにわくわくするとは。どの時代もどこかに明日の光となる人はいるんだなぁ
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2021年1月11日
現実を思って何とも言い難い苦しさなど感じつつ京子ちゃんも万寿子さんも幸せだなぁと。そして私の大好きな100歳のあの人はどんな乙女だったのかなぁ今の瞳も愛おしいけどどんな瞳だったのかなぁと心でぎゅうと抱きしめた。
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2021年2月23日
ゴッホじゃなくてルソーとピカソの話の楽園のカンヴァス、歴史好きで興味はあっても西洋美術に疎い私ですが物語に物語がもう一つ入ってて謎めいてスリリングでとてもわくわくして愛と情熱でめーーーっちゃおもしろかった。アートを愛するとは、という件にはどうしたって安田くんが浮かんでしまったな。
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2021年3月15日
書店主ファクリーのものがたり(ガブリエル・ゼヴィン/早川書房)
翻訳の本、私の頭ではなかなかすっと入ってこなかったりユーモアが理解しにくかったりで読むの時間かかるんだけど不思議なお話と思いながら惹き込まれてだんだん温度を感じて鮮やかな色だけじゃないけれど彩りも豊かになるようだった。うまく説明できないけど、どこか核心をつくような登場人物の言葉や
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2021年4月5日
章の扉に書かれた主人公の文章にどきりとしつつ、本ってあったかいなと思うなどした書店主フィクリーのものがたり。
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2021年4月5日
月下上海(山口恵以子/文春文庫)
全く知らなかったこんな戦中も…と思いつつ忘れ歌の世界がちらりと浮かぶなか読み始めたら起承転結の起から早速ほえぇ?!でミステリーと思いきや愛の話だった。異世界のような情景や人物の描写に圧倒されつつふわふわして息を呑んで胸が痛んであっという間だった。一万円選書ラストの月下上海。
— ぽぽ (@popochan_11miyo) 2021年5月1日
ふむ。
選書していただくにあたり、今までで印象に残っている本や人生で心に残っている出来事などなど大ボリュームの質問の回答が詰まったカルテもPCには残ってるのだけど何を書いたかはぼんやりしか覚えていないな…
けれど、読みながらあぁだからこれを選んでくれたんだなとなんとなく思うのがあったり。
なんでこれを選んでくれたんだろうというのもあったり。
とてもダイレクトに響いたものもあったし、正直に言えばそこまでじゃなくさらりとしたのもあった。シンプルに読み物として面白いと思ったものは多かった。
どの本もどこか心に残るところがあったり、あぁ今読めてよかったなと感じたり、なんとなくそのときの自分に通じるものを感じてみたり。この本たちを手にした経緯から勝手にそう結び付けてるだけかもしれないんだけどやっぱりタイミングってあるんだなと思わずにはいられなくて。
たとえば安田くんの言葉にリンクする言葉を本の中で見つけて自分の中で腑に落ちたことや、安田くんの舞台が発表されたときに原田マハさんの本が未読だったことや、そのときそのときの自分を支えるのに必要で残しておきたいと写経したくなる言葉に出会えたことや。
一万円選書に限らず、本を読んで自分が変わったなんてはっきり自覚したことはないし、そんなふうに自信を持って言える自分でもないけど、大切にしたい言葉が増えたり、好きな人に想いを馳せたり、本を通して幸せな気持ちを持てたなという感じ。
こういう本の読み方したことなかったのでとても面白い体験をさせてもらったなと思います。
満足です。ありがとうございました。