ドットのどくご

いつもほんまにありがとうそばにいてくれて

重岡大毅のバニラかチョコ

ファンになって日が浅い私でも、彼が胸キュンストーリーを紡ぐ人だってことは「乗り越しラブストーリー」が重岡さんの作詞と知ったときから承知していた。はずだった。

だって「乗り越しラブストーリー」の歌詞読んで?読むだけで胸キュンていうか胸キュゥゥゥンなりますよ。歌ってるとこみた??ピアノに抱きついちゃいそうなウキウキ跳ねっぷり。ポロロンてピアノの装飾音までキュンキュンかわいい。

だから、多くの人が思わず共感するあま〜いラブソングを彼が作詞作曲した*1とわかったときも、おおお、ああのキュンの感じですかね、しししっかり覚悟してのののぞ臨みますね、と平静を装いつつ、ぎぃゃぁぁぁドキドキドキドキうふふふふふへへへ…とただただ楽しみでいっぱい。CD発売前のテレビ誌の座談会読んでこれはシンプルなラブソングではないのか?!?!となりラジオでの小瀧さんのリスペクトっぷりにも滾って楽しみでいっぱい。

 

私は彼の作る曲が好きだ。

 

特に歌詞かな。選ばれる言葉たちが。

 

あいつの出す言葉は誰も絶対に出せない。#ワードセンスの天才。アホやけどええ歌書く。そこがキモい(笑)

(テレビ誌にて桐山さん濵田さん談、ニュアンス)

 

…なかなかの言われっぷりだけど笑、ブンブン頷いてしまった。

 

ちょっと逸れますが。

 

近所の空を見上げてぽつりと問いかけ自分を奮い立たせている背中が浮かぶような「間違っちゃいない」*2。なんとかかんとか自分を抱きしめていこうという愛でいっぱいの曲。いつもセンターでぶっちぎっている重岡さんだけど、内に秘める繊細な部分をこうして表に出してくれる。少し苦しさ切なさやるせなさを感じる“間違いだらけの世界”、ちょうどなんとなくの不安を言い当てているような“理想と現実で結ぶ靴ひも 歩けるかな”、自分を認めてあげようという気持ちになる“花丸つくれるね”、他にもたくさん、詞が本当に好き。間違っちゃいないって、間違ってもいいって、自分に言い聞かせているような、こちらにそれでいいんだよって言ってくれてるような。そうやって聴く側のこととしても身近に重ねられるのは「近所」に拠るところが大きいと思う。昼でも夜でもランドマークとなるものが特に浮かばない「近所」の空。空を見上げずにはいられないよ。はぁ。好き。そして、3人ユニットのときも7人みんなでのときも*3どちらも歌っている時の表情が最高にいい。青春のかたまり。はぁ。好き。

 

「to you」*4は大きな意味でのお別れの歌と言っていた。私は大変この曲が好きなのでイントロだけで毎度グッときて泣きそうになる。ラッパメインのからりとした、そしてなんとなく懐かしさを感じる旋律が大好き。おかげで寂しくて恋しくても別れを前向きに捉えられるようになる気がする。ジャニーズの人たちがきっとジャニーさんにたくさんもらってきてそれぞれが大事にしている、「愛してる」がくっついた魔法の言葉、「you やっちゃいな」*5。それにそのままloveが冠され歌詞になって、お別れの曲とはいうけれど、いろんなお別れ、転機に寄り添ってくれる。ジャニーズWESTとして進んでいくよっていう決意表明にも聞こえるし、メンバーみんなへの愛とジャニーさんへの愛、みちみちに詰まっている気がする。1人ずつ歌い繋いで“love you やっちゃいな”、そして最後のサビに向かっていくところは愛が迫り来てどうしても泣いてしまう。個人的には叔母との別れを経験したときに支えてもらった大切で大好きな曲。7人で歌っている姿が本当に本当に愛しかなくて最高なのでぜひとも観てほしい。(訳:ダブトラ円盤化何卒よろしくお願いいたします。)

 

「おい仕事ッ!」*6はまずイントロで、え、重岡さんこんな感じの曲も作るの!え、どんなどんな!!と高まった。仕事への愚痴みたいのを歌いながら、どうしたって超印象的なバナナうんちに、スカしてプー、踏ん張って、水に流してフ〜、てなってあぁスッキリしたんやなって思ってしまう流れがおもしろい。散りばめられた遊び心に、文句言いつつやっぱおもしろいとこもあるしやめらんねぇなぁっていう仕事への愛も感じたりする。いいかげんよいかげんでやろうぜって頑張ってる人たちへの愛がある。“頑張る時もありますけど 頑張らない時もあります”で思いもかけず泣かされてしまう。踏ん張るのも“徐々に”なところがいい。それでいいよね。ぼちぼちでね。最後の“水に流してフ〜”でいい具合に心がほぐれてアウトロで明日に向かってまたぐんぐん英気を養い、気持ちをリセットしてさぁ寝るかって感じ。

 

ソロ曲の「サラリーマンの父さん」*7は言わずもがなお父さんひいては家族への愛の歌。“赤と青のグローブ”、“街灯照らすパジャマ タバコの影”、“助手席ぬるい風のエアコン”等々に重岡さんの記憶を追体験させてもらう感覚になる(“助手席ぬるい風のエアコン”ほんと好き。歳を重ねることのいいことばっかじゃない実感とか、なんかうまいことコミュニケーションとれなかった時もあったんかなぁとか詰まってて胸がぎゅうっとする)。と同時に、“責任の肌触り”、“あなたの覚悟がこの僕”という実際のお父さんの姿をみてきた彼にしか書けない、重岡さんとお父さんの間だから成立する歌詞に圧倒される。CD音源だけでも、歌に込められた熱っぽさから全身全霊で顔をくしゃっとさせてちょっと照れながら笑顔で歌う重岡さんが浮かんで泣ける。というか歌詞読むだけで泣ける。こんな息子を産み育てたくなる。実際に見たライブでの実直な弾き語りがまたとてもよかった。rainboW円盤化楽しみにしております。ダブトラの円盤化と共に。(しつこい)

 

「ムーンライト」*8ははじめ、その響きから勝手にしっとり柔らかい曲を想像していた。蓋を開けたらお月様というより太陽みたいな曲調で宇宙行きチケット持ってどこまででもずんずん進んでいけるようなリズムが刻まれている。真昼間の月に種を植えに行くなんてロマンチックなこと言って実はその理由が夜の底に襲われている君にいつか一輪の光が差し込むようになんて…愛。こんなファンタジーな歌詞を書いて、この曲をラブソングかもといい、あなたが暗闇と戦える曲になりますように、と祈ってくれる本音は勇者になりたい鍛冶屋さんの重岡さん…惚れてまうやろーーーーーーー。ジャニーズWESTの太陽みたいなセンター重岡大毅氏が紡ぐ、私たちを見守ってくれる月のような優しい愛が短い曲中にぎゅうぎゅうに詰め込まれているムーンライト…惚れてまうやろーーーーーーー。

 

そう。

 

あれもそれもこれも全部愛の歌だと思うんだ。

 

愛。

 

重岡大毅は愛なのだ。

 

あ。小瀧さんと共作ということもありますし多くは触れませんがどういうのが好き?の「do you know,girl??」*9もとんでもなく仕掛けられてて曲聴いてうぉぉぉ!!歌詞読んでひぃゃぁぁ………やるやん…となります。振り切ったロックに旅というテーマをここへ持ってくるか…とか韻やら隠喩やら。作ってるのほんと楽しかっただろうな。これもまたどえらいひとつの愛ですよね。愛。うん。聴いてみてください。

 

もう一度言いますね。重岡大毅は愛。

 

で、この度発売されたジャニーズWEST17枚目のシングル「でっかい愛/喜努愛楽」(両A面)通常盤に収録されている「バニラかチョコ」(やっとこの話)

 

以下ねたばれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おいおいおいおい。

 

おいーーーーーーー号泣

 

あま〜いキュンなお年頃でもないし、ピュアピュア恋愛ソング!ってそこまで得意でもない私なんですが。

浮かぶ情景に身に覚えがありすぎて、というかこの曲を聴いた人はみんなどこかしらに自分の記憶をなぞる気持ちになるのではなかろうか、という。これは私たちの思い出ソングなのかしら。アイドル重岡大毅の作った曲なのにそこいらにいそうな普通の重岡大毅を感じてしまってしんどい。恋愛から家族へと続いていきそうな暮らしの場面に重岡大毅が登場してきて、これは重岡さんの“酸いも甘いもノンフィクション”なんですか?しんどい。この感覚を持っているアイドルしんどい。好き。

メロディにのった歌詞は“ダーリダーリン”のポップさとか耳馴染みがよすぎるしサビの終わり毎度韻踏んでるの天才すぎるし。こんな軽快にステップ踏んでそうなメロディでキュンていうかきゅってする質感を感じる歌詞やめてよ発作が起こるよ。そして1番だけでも長い短いに始まり頭とつま先とかスニーカーorスリッパとかバニラかチョコ、白か黒、Yes or No、今も昔も、って山のように対比が出てきて、全編続くその対比の行き着くところがgood dayとbad day、そう、いい日と悪い日って。そうよね暮らしってそうよね、だけど最後の最後は“good day…”なんだね。good dayが続きますようにという祈りが込められているかのような「…」。てんてんてん。愛。愛の三点リーダ。はぁ。

“ハイハイよく笑うぜのんきに”にはナチュラ重岡大毅を感じて天を仰ぎつつ、あなたちょっと家に居づらくてスリッパで出てきちゃってコンビニであーだこーだぶつぶつ言いながらあの夏や冬にあれこれ思いを馳せて仲直りアイテムに期間限定アイス買って溶けないうちにのそっと家帰ってなんだかんだ彼女のことめっちゃ好きじゃん、となんか気持ち悪いぐらいにやついてしまった。ハイハイじゃないのよ、彼女には敵わんだろ。幸せにな。

あと歌割り、重岡さんが考えてるのかなって思ったら“大切なキス”を自分のとこに持ってきたことに簡単に気を失った。ありがとう。あーしんどい。最高。なんだか取り乱しちゃったよ。重岡さんの中にある人生の甘みと苦味に対するひとつの解釈をこんなに質感、温度をもって感じられてしまうなんて。ラジオで小瀧さんが「ここまで絶賛してもハードル超えてくる」て言ってたの本当だった。小瀧さんと語り合いたい。

 

前に重岡さんがラジオで「おい仕事ッ!」の楽曲制作話をしてくれたとき、自分のこと喋るの苦手やな、かゆなってくるって言ってたのがとても好きなんだけど、「バニラかチョコ」の制作話も聞かせてほしいしそれを聴いて私もかゆくなりたい。次はどんなん出てくるんだろうか。楽しみすぎる。

 

はぁ。

 

これは私しがみますよ。

*1:ジャニーズエンターテイメント公式HP

*2:アルバム「WESTV!」通常盤収録、重岡さん濵田さん神山さんのユニット曲。7人で歌う「間違っちゃいない。」は「証拠」初回盤Bに収録。

*3:ユニット曲としての歌唱はライブDVD「WESTV!」、7人での歌唱は「証拠」初回盤B及び「週刊うまくいく曜日」初回盤Bに収録

*4:アルバム「W trouble」通常盤収録

*5:Johnny's web個人ページ「重岡大毅のブワァーします!!」2020.7.9より

*6:「週刊うまくいく曜日」初回盤B収録

*7:アルバム「rainboW」初回盤B収録

*8:「サムシング・ニュー」通常盤収録

*9:アルバム「W trouble」初回盤B収録、小瀧さんとのユニット曲