ドットのどくご

いつもほんまにありがとうそばにいてくれて

ジャニーズWESTは実在した。

実はrainboWツアーに参戦した。

 

はじめての生身のジャニーズWEST

 

ほうぼう遠征もできないし100%収容できないし、地元公演に申し込みはしたもののたいしてチケ鬱になることもなく、落選してもそうよねぇ…と割と冷静に事実を受け止め、変わらず日々好きな人たちからの供給に溺れて過ごしていた4月のある日復活当選メールが来て。

 

迷った。多くの人が日々我慢してしたくない選択をしながらなんとかやっと気持ちを鎮めて過ごしているこの状況。制限のお達しが出ているわけではないけど自分の身の回りの諸々。だけど復活当選という稀有な経験や自宅からちょいと車で行けるという身近さ、なによりWESTに会える、会いたいという欲が勝ってしまった。入金後にやっぱり無理かなと諦めたりしつつも結果参戦できた。その間ずっと、自分の中でも対外的にも今まで考えたこともなかった葛藤に巻きつかれ、楽しみを叫ぶことも憚られてしまう今なんだなということを痛感して苦しくなったりもした。ほんとなんなんコビッド19。ちなみにずっと健康です。

 

参戦し終わった今。大阪公演のことがあるので完走はまだおあずけだし、やっぱりこの現況、いろんな気持ちの方がいるだろう。だけど心の中にある様々な感情をそっと剥がして残る自分本位のシンプルな気持ちを言わせてもらえば、行けてよかっただと素直に思っている。うれしかった気持ちを押し込めることもしたくない。今までとは違うけど確かに同じ空間にいられた。巻き戻して再生できない大事な一瞬一瞬をもらった。この機会がみんなにやってくるようになってほしいと心から思う。会場で聴いた「いろいろ思い通りにならなかったりするけど、次に集まったときその忘れ物絶対取りに行こう」という神ちゃんの言葉が響く。

 

あとから観たQRコードのアンコールがまた沁み入るなか思い返す。メンバー同士の絡みに沸いたあの曲、MCで笑いが漏れたところ、胸がいっぱいになった挨拶の言葉、曲のパフォーマンス以外にもいろんなことたくさん感じたはずなのに感無量の気持ちだけで記憶が飛んでいる。そもそもライブというものが久しぶりすぎて、あぁ私は今ほんとにライブをみているんだとぼさっとしてしまった瞬間が多かった気がする。でもせっかくのはじめてのジャニーズWESTのライブ、ポンコツな記憶力と小学生もびっくりの語彙でも自分なりに感動や感慨や感謝を書き留めておきたい。こんな経験そうすることないだろうなという備忘録とぬるりとしたネタバレ。

 

私の席はスタンド上手側でほぼほぼセンステの横顔が正面。上の方だったので表情は肉眼でははっきりとはわからないし、正面のスクリーンは見えないところもあった。けどなにも問題じゃない。同じ空間にいられた。こんな有難いことはない。あとスマイルアップシールド、想像よりなんの支障もなくてなにより安心感があった。自分の装備を整え、振り付けレクチャーの流れるスクリーンや会場の人の蠢きをドキドキとぼんやり半々で眺めながら開演を待った。

 

一曲目、Big Dipperで彼らが上から降りてきたとき、思い返すと笑ってしまうぐらいシンプルに「ほんとにジャニーズWESTだ………」と思った。テレビではあまりしっかりわかってなかった北斗七星のフォーメーションが上からみると本当に北斗七星でなんだか感動した。(語彙)

カメレオン*1はスクリーンに歌詞が投影されたりピンスポットや立ち位置の移動で歌唱する人が浮かび上がるようでリリックビデオの世界がしっかり表現されていて画面の中じゃなくてもこんなふうにできるんだ…と息を呑んだ。CandyShop*2は幕の内側で歌うのが本当にえろかった。幕を挟むくらいじゃないとこちらがもたなかったかもしれないけど幕のおかげでさらに色気が増して結果最高だった。想像をはるかに超えるカロリーで意識飛ぶんじゃないかというくらいガッシガシに踊ってたPUSHはとにかくかっこよすぎた。聴くだけじゃなくて目で観て好きが大幅に更新された曲。We can!!想い、フワリもCDで聴いていた時より実際のダンスや演出を目の当たりにして好きが増した曲だけどPUSHはさらに。釘付けだった。たぶん息してなかった。カメレオンからCandyShop、PUSHの流れは一番私の呼吸数が少なかったと思う。

重岡さんのソロのサラリーマンの父さん*3。自尊心のために毎日30分ピアノに触っているという重岡さんがきっとピアノと同じように毎日練習してきたんだろうなと感じられるギターとハーモニカ。少しぎこちなさも残る実直なギターと感情のまま息を吹き込むハーモニカ。楽器の音色が重岡さんという人間を表しているようですごくすごくよかった。去り際の後半も楽しんでってねという言い方が優しくて大好きで照れた。ソロ曲は7曲みんな、想像していた以上にそれぞれの色にはっきり分かれた演出で素晴らしかったな。FLOWER OF ROMANCE*4やっぱり好きだ。

アルバムrainboWに収録されている中で好きな曲最上位の革新論理*5は衣装も演出も本当に本当にすっごくすっごくめっっちゃかっっこよかった。ShadowsParadiseの大人なしっとり感に蕩けていたところにぶっ込まれたのだけどスタイリッシュという言葉があんなに似合う世界観にひっくり返った。ハットも椅子もテーブルもほんっっとうによかった。全てが曲とビタっと合いすぎて好きすぎて好きすぎた。

彼らが自分たちの強みだと自覚するようになった生バンドしょっての歌唱。春じゃなくてもの曲中、重岡さんが叫んで伝えてくれる言葉は本当にストレートに刺さって力をくれるし重岡さん自身や自分たちジャニーズWESTのことも鼓舞している感じがたまらなくジャニーズWESTのセンターの重岡さんで、そこがまた好きだなと思う。曲が進むにつれ、7人重なった声の圧とバンドの音がどんどんひとかたまりになって迫り来てこれだ。震えるってこれだわ。物理的にも震えてる。ずっとこれを感じたかったんだ。と思った。証拠はステージいっぱいに広がって歌う彼らから溢れ出る、これが俺らの歌や!という満ち満ちたものを全身で感じることができた。曲ってこうして育つんだなって改めて思った。

ラストのRainbow Chaserでスクリーンに7年前から今までのひとりひとりと7人での姿が順に映し出されたのは最近ファンになったばかりの自分でもグッときたな。

生プロポーズの衝撃で(?)記憶が抜け落ちているサムシング・ニューChange your mind!のときの重岡さん筆頭にライトの当たってないところでも手を振る姿や予期せぬ仕草、映像はもちろん光やシャボン玉、幕、火を駆使した演出、終盤にかけて怒涛の勢いで繰り出されるええじゃないかをはじめとしたいわゆる「ザ・WEST」の曲たちにどんどん高揚していくあの感じ。まだまだいっぱいある。でも私の脳みそでは全部多幸感という記憶に包まれてしまってやっぱりどうにもまとまらない。

 

ただただ。

 

いろいろな思いが渦巻くことは承知の上でこの経験に最大限の感謝をして、彼らが歌ってくれる

 

 好きなら好きと言えますように 

声にして言おう 好きは好きでいい

 

をこれからも大切にしたいなと改めて思った。

 

会えてうれしかったです。

 

ありがとう。

 

大阪もきっと。

 

*1:シングル「週刊うまくいく曜日」初回盤A収録

*2:シングル「週刊うまくいく曜日」初回盤B収録

*3:アルバム「rainboW」初回盤B収録

*4:アルバム「rainboW」初回盤B収録、藤井流星さんソロ曲

*5:アルバム「rainboW」初回盤A収録